ビリングボート社スミット・ネーデルランドの製作(その3)

さて、ウィンチですが図面の製作手順には部品番号が75/XXで始まるレーザーでカットされたベニアの木品を組み上げて行くと簡単に出来てしまいました。それならと思ってキャビンも今回組み立てました。

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ほとんどの部品はベニアですが、ドラムの芯が塩ビパイプ(カット済み)でロープガイドは真鍮パイプと真鍮棒です。ドラムの芯の位置に注意して組み立てます。

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<キャビンの組み立て>
写真は1階のキャビンを裏からみたところです。

キャビンは図面だけではどのように組み立てるのか、わかりにくいと思うので、簡単に説明すると、側板K,Lは最後に接着することがポイントとなります。(側板はややカーブがあるので、アイロンで板を曲げてから接着します。)

キャビンの組み立ては最初に上のベースとなる木枠をA,B,C,Dを正確組み立てます(下部フレーム)。次にEにFを後に接着するG,H,J,K,Lの板厚分ずらして接着しておきます(天井)。次にG,H、Iを正確に先ほど製作した天井の裏に接着します。そして下部フレームを接着します。前板のJはG,Hの間にピッタリ会うようにカンナもしくはサンドペーパで修正して接着します。)。

最後に水とアイロンで曲げたK,Lを接着すれば完成です。

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1階のキャビン完成


<階段の組み立て>
階段はベニアパーツに1.8mmx7mmx550のオベチ材を21mm幅にして階段板を切り出してから組み立てます。同じ長さの板を正確にたくさん作るのは意外と大変ですが電動丸ノコを使うと簡単に作れます。反対側の階段も同じように製作します。



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階段の完成



<上部キャビンの組み立て>

この船の一番目立つ部分で且つ一番難しいところでしょうか?
完全に接着する前に、マスキングテープや少量の木工ボンドなどで部品を仮組みして念入りに調整してください。

こちらは曲面はないので基本的には底板となる部品(51)に側板(52)を垂直になるように左右を接着します。
このとき左右にの側板(52)が正確にサイズが等しいかどうか念入りに調整しておいてください。
次に背面の(59)を接着します。

前の部分は左斜め側面(57),(58)と右斜め側面(53),(54)を正確に接着し、最後に正面((55),(56)をピッタリ入るように接着します。

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上部キャビンの完成しました。(コンソールもちょっとだけですが作ってみました。)



<上部キャビンの天井の製作>
つづいて天井部分を製作します。

上部の部分は特に難しくなります。

天井板部品(56)を基準にまず部品を合わせて修正します。
上部の部分は特に難しい部分です。基本的には先ほど製作した上部キャビンに合わせて製作します。最初に部品(59a)と(52a)x2枚を部品の角度に合わせて接着します。そして(51a),(56a),(58a)を接着しますが、最後に(56a)をはめ込みます。



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上部キャビンに天井をのせてみました。(キャビン内部を製作する必要があるのでまだ接着はしません。)



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デッキの上において見ました。



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なんとなくタグボートらしくなったかな?


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