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モデルスリップウェイ社の「エンボイ級タグボート」の製作(その4)


岡山県玉野市 遠藤様)

写真左はボイラとバーナの据付面をマーキングしているところです。この下にはウェイトが置けそうな空間があります。右の写真は舵とプロペラを取り付けた状態です。この舵は下の部分にまで金具が延びていないので、製作中も船台ごと移動させるたびに物に当って舵角が動いてしまうので、完成後も注意が必要と思われます。舵の部分を保護するものを船台に取り付けたほうが無難だと思います。



ようやく推進装置の据付部分にとりかかります。左の写真は船尾管にグリース注入管を半田付けで取り付けたところで、船尾管は2液性エポキシ樹脂接着剤で固定しました。右側の写真はエンジンとボイラ部分の据付部分の検討状況を示しています。エンジンはほとんど船底に近く、なんとか据え付け可能という状態です。蒸気入口部分がもっとも問題で、甲板部分にある切り欠きと微妙な位置関係にありますが、入口管を斜めに曲げることで解決できそうです。またボイラの据え付けは問題ありませんがバーナは船首が船底方向に狭くなっている部分になり、ここもぎりぎりの状態です。全体を持ち上げればいいのですが、そうするとボイラの圧力計が甲板と干渉することになります。





第一作から蒸気エンジンを使うので、知識もないのですが
WEBなどからボイラ外周には断熱の目的で木が張られていることが多いようなので、マホガニーを巻いてみることにしました。高熱になるところなので接着剤は使用せず、ゴムバンドで固定しておいて0.3mmしんちゅう板をバンドにしました。バーナ口側はこの木の端も炎が当っても簡単に燃えないように、しんちゅう板を円周状に巻きつけてあります。




バーナとボイラにも受け皿をしんちゅう板で別々に製作しました。バーナは単独で簡単に取り外せるようにしてあります。バーナ側に差込み部分をつけてその反対側にしんちゅう板でバネ状のものを作り、差し込むだけで簡単に固定でき、外すのも簡単にできるようにしてあります。ボイラは受け皿に固定して、その受け皿にある4箇所の固定ボルトを使って、その下にある台ごと船体に締め付ける構造にしてあります。ボイラをメンテナンスするときには台ごと取外し、その下の船体との空間には錘が入れられるようにしました。エンジン受け皿もしんちゅう板で製作。これも4本のボルトで船体に固定できるようにしてあります。エンジンのメンテナンスはこの4本のボルトを取り外すことで行います。船体のエンジン受け皿の前後に固定用の桁を追加しました。エンジン受け皿は台形をしていますが、船底が細くなる部分に置くことになるので、この形にならざるをえません。




(以下次回に続く)

ようやく機関搭載完成ですね。
大変貴重な資料を有難うございました。



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