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モデルスリップウェイ社の「エンボイ級タグボート」の製作(その11)

最終回

岡山県玉野市 遠藤様)

「エンボイ級タグボート」の製作(その11) 最終回

キット購入から1年経過して、ようやくほぼ完成したので、走行会にて走らせました。

船橋の上にはしんちゅうで自作したサーチライトをマストに1つ、後部に2つ取り付けました。
このサーチライトは軍用仕様モデルでは機銃がつきますが、商用では無しなので付け足しました。

走行させるときは船橋左右の床は外してあります。


今までに走行させているうちに、急にバーナの火が飛んでしまい失火することがありました。周りの先輩から教えていただいたことは、失火はバーナを1台で使う以上は宿命。防ぐ方法としてはバーナ火口にニクロム線を巻いておくこと、ということでさっそく実施してテストしたのが左下の写真です。

みごとに赤くなり、たとえ途中で火が飛んでも、赤熱した熱源があるので失火は免れます。実際にその後は失火することはなくなりました。やはり経験が物を言います。


右側は私が購入した実物の製造図面の一部ですが、そのスタンプを見ると、
194495日にこの図面が描かれたことが分かり、今から60年以上前の船であることが分かります。

趣味の世界ですから、自分なりに納得がいく作り方で完成までこぎつけました。このエンボイ級タグボートはかなり手ごわいキットでしたが、それだけに蒸気エンジンで走らせるために色々試行錯誤することができ楽しめました。あとは前部と後部マストをつなぐリギング、フラッグ、喫水表示シール、牽引のためのロープなどと、船体内のドレンタンクと受信機・電池の配置を固定することが残っていますが、これらはゆっくりと進めたいと思います。 ほかに発煙装置、霧笛の効果音を追加したいと考えています。

走行はタグボートですからスピードは抑えて走らせています。スピードは出せますが旋廻時に傾きが大きくなり、後部が水をかぶるので低速走行させています。自分の船が走っているところを撮影するのは、難しいです。

私が留意したところは、

1. 蒸気エンジン搭載のために取説どおりには作らず、メンテナンスを最優先とし甲板は自作で大幅に変更し、多数の部品を取外し可能とすること。

2. 塗装にはつや消しを使う、そして簡単に塗装できる方法(フラットベースを混ぜることなく使えるつや消し塗料、臭いのない水性)を採用した。

3.キット部品をそのまま使用せず、納得がいくように自作可能なものは自作する。

(以上)

*****岡山県玉野市 遠藤*****

素晴らしい作品になりましたね。

大変貴重な資料を長期にわたってご提供いただき誠に有難うございました。



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