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 スピードコントローラーの選択

スピードコントローラー(スピコン、アンプ、ESCとも呼ばれています)

スピードコントローラーはその名の通り、モーターの回転をコントロールしています。

エンジンでいえば、エンジンのスロットルを動かすエンジンコントロール用サーボ と同じ働きをしています。

注意して欲しいのはスピコンには前進とブレーキのみで後進(逆転)が出来ないスピードコントローラも存在するので、購入時に確認してください。スケールボートで後進出来ないと結構寂しい思いをしてしまう場合がありますし、後進が使用できないとなると大きな船ではなかなか止まれないことになります。

もちろんバッテリー保護のためにもリチウムポリマーバッテリーを選んでいる人にはリポ対応のスピードコントローラーを選択してください。ただニッケル水素・シールドバッテリーしか使わないスケールボートの場合はこの限りではありません。

また、RCカー用のスピードコントローラは船にはあまり向いていません。船の場合、止まるときはモーターを逆転させなければならないのですが、車用のスピードコントローラはすぐに逆転できないスピードコントローラが多いです。
また、船の場合、停止〜超微速〜低速、中速、全速などリアリズムを追求するときめ細かな制御が必要です。この点は船舶模型用コントローラは優れた性能発揮します。高速スピードボートの場合、24V〜36Vなどの高電圧で動作させるスピードコントローラもあります。
防水・超スロー制御が出来る英国Mtroniks社のバイパー・マリン・コントローラ。(ブラシモーター用)
防水・スムーズな回転制御が出来る英国Mtroniks社のジェネシス・マリン・コントローラ。(ブラシレス・モーター専用)
防滴・DC入力24Vまで対応しているドイツrobbe社のスピードコントローラ。(ブラシモーター用)
最近のRTRReady toRun:)や組立キットの中にはモーターが付属しているものもありますが、多くの場合、スピードコントローラは含まれていませんので別途購入することにな ります。

選択したモーターのカタログに適合バッテリーやスクリュープロペラなどとともに最大電流値あるいは適合スピードコントローラーが記載されていることがあります。これらを 参考に選択することになります。またブラシレスモーターを選択している場合にはブラシレス専用のスピードコントローラーを購入してください。

多くのスピードコントローラはNiMHもしくはシールドバッテリーに使用できますが、リチウムポリマーバッテリーは対応している専用スピードコントローラでないとバッテリーが過放電となり、バッテリーが壊れてしまう場合がありますので注意してください。

ブラシ用あるいはブラシレス用を問わずスピードコントローラーにはBECという仕様がありま す。BECとはBattery Eliminator Circuitの略で、簡単に言えば、モーターをまわす動力用のニッカドバッテリーと受信機及びサーボの電源を共有することできるものです。BEC以外にOPTO仕様のスピードコントローラーがあります。これはバッテリーを受信器やサーボ用に共用しませんので受信機用バッテリーが別途必要になります。動力用 のバッテリーは純粋に動力用として使用されます。この操作系のバッテリーを別途搭載する必要があります。

サーボを多く積んだギミックの多い船などではBECを無効化して受信器専用バッテリーを搭載して使うことが多いです。これはBECの場合、電力が低下してくると、サーボを動かす余力電力を残して自動的にモー ターへの電流を止めてしまう回路が入っているからです。

車や飛行機なら当然この機能は有用なのですが、船の場合はこの機能が問題で、最悪動力が無くなって漂流してしまう可能性があります。またBECで流せる電流があまり多くない場合、3サーボ以上のサーボを使用すると動作が不安定になったりします。

重量を1gでも軽くしたいRC飛行機と違い、ボートの場合は搭載容積や重量に心配がなければ、受信機専用バッテリーを併用した方が無難です。BECは受信機用バッテリーを載せない分確かに便利ですが、BECに頼りすぎは禁物です。

ちなみにBECを無効化して受信器用バッテリーを使う場合はスピードコントローラーから受信器へ接続するコネクタの真ん中のピンを押し上げて、赤い線を抜き、テープ等で絶縁して接続すればほとんどの場合BECは無効化されます。