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■スケールボートでタグボートや漁船が多いのはなぜ?

スケールボートの魅力はいかに実物のように”本物”に近く見せるか?ですが、実は走航する時に船が発生させる引き波や停止している時の見え方までこだわる方も多いのです。

単純に考えると大型客船や大型艦船などはその実物が巨体なので船の長さに対して幅が狭くなりますが、これが模型化したときに本物らしさを損なうのです。。.

戦艦大和と弊社とタグボート:スミットネーデルランドと比較してみます。

一般にさざ波程度の水に浮かべた時に船が波に対して本物らしく見えるには船体の幅が約25〜30cm程度の幅があるのが望ましいです。スミットネーデルランドは全長89cmで全幅は37cmですから、ほぼこの条件に合致します。つまり 漁船やタグボートなどは全長に対して幅があるのでどっしりして本物ぽく見えるのです。

逆算すれば、戦艦大和を25cm程度の幅にするには1/140〜1/150程度の縮尺にすることが望ましいとなりますが、全長は1.8〜1.9m程度は必要になります。

全長が1.9mとなると、一般の5ナンバーのセダンなどの自動車はトタンクの幅が1400mm程度なので運ぶことが出来ません。

この1400mmという長さが実は海外の模型メーカーでは一つの基準となっているので一般向けの小売用の模型キットとなると戦艦模型は少なくなるのです。

逆に本格的な戦艦模型マニア向けには、1/150や1/96とかという縮尺が海外の艦船模型界の一つの基準となっています。米国や英国、ヨーロッパなどでは大和クラスだと2.8m程度の全長で製作される場合が多いようです。運搬には大型のバンや牽引式ドリーを使用するそうです。

これぐらいになるとフルキットは稀で、ハル(船体)と図面のみ購入し、甲板上部以降は自作する方が主流となります。

逆に艦船模型を自作される方は全長に対して幅を広げてデフォルメして設計すると水面に浮かべた時に本物ぽくなります。

自作船舶模型のベテランモデラーはほとんどの方が実船をそのまま小さくせず、全幅は少し拡大して製作されているようです。